世界トップの代表チームと日本の代表チームには、大きな違いがあります。
それは、プレーモデルに由来する個人戦術と集団プレー戦術のレベルです。
代表戦では、違う戦術で戦っているチームの選手が集まります。
各国のプレーモデルに合う監督が就任し、
そのプレーモデルを由来に監督が相手チームに対してのチーム戦術を整えます。
そのチーム戦術を元に各ラインにおけるグループ戦術を内包します。
ゲームプランはこうして生まれていきます。
ここまでは、おそらく日本でもやっているんじゃないかと思います。
チーム戦術が上手くいけば日本も世界に勝てる要素はあります。
が、日本の弱さはここから先です。
世界の代表チームは、チーム戦術やグループ戦術が上手くいかなくても、選手個人が独自に判断してプレーをします。
しかし、その個人の判断というのは、思想や判断基準が違えばバラバラの決断行動となります。
そうなると行動原理がチームで共有できません。
世界では、個人で判断する時にも共通の判断基準が存在し、相手に対して個人で解決する行動とチームを機能させる行動があります。
つまり、世界トップの代表チームは、チーム練習をやらなくても同じサッカーが共有でき、いきなり集まってもすぐに攻守での個人の行動原理を理解し合うことができます。
日本は、ある程度の原理行動は決められていますが、そのポジショニングや体の向きの精緻化は、かなり低い水準にあります。
チーム戦術は相手ありきのゲームプランとなりますが、相手も同じようにチーム戦術を考えてきます。
もし裏をかかれた場合、チーム戦術やゲームプランは破綻します。
ということは、その試合は、トレーニングしていない現象で試合していくこととなります。
そうなると、個人戦術と集団プレー戦術レベルの差が顕著になります。
それを基準に監督も選手も修正していかなければなりません。
ちなみにですが、個人戦術と集団プレー戦術があると、個人の判断だけでチームが成り立ちます。
自身が担当する基準と行動が決まっているからです。その判断基準だけでチームとして精緻化されます。
日本は、その個人の基準がかなりあいまいであり、想定外のことを修正しにくいのが現状と感じています。
そして、その個人戦術も優先順位の低い行動をとっていることも大きな要因です。
個人戦術と集団プレー戦術を知り、実際に試合を見ると世界と日本の違いが分かります。