日本とスペインの育成年代での違いは、いろいろ言われていると思います。
私が見てきた日本とスペインの育成年代の違いを書いていきます。
まず、ボールを扱うテクニックは、圧倒的に日本の育成年代の選手たちの方が上手いです。
アカデミー(日本で言うスクール)しか通わない子だったり、一般的なチームに入っていたり、カンテラ(日本でいうJ下部)に入っていたりと日本の子供たちと変わらないですが、日本の選手のテクニックは、本当にすごいなと感じるくらい差があります。
それほど日本の子供たちは努力しているんだと感じました。
ただ試合になると、日本のサッカーは団子になり、その団子をスルスルと抜けれるような技術の選手を育てていますし、見る人もそういう選手が上手いと称賛されます。
スペインの選手はU-6であろうと、ピッチは、右から左まで使えるところはすべて使い、さっきまであんなに下手だったのに、スペイン代表と同じような試合運びでゲームが成立しているのです。
華麗なテクニックやリフティングが2回しかできなくても、こんなサッカーが成立するんだというのは、本当にカルチャーショックを受けました。
私たち日本人が野球を習っていなくても、一塁に走者が出たら、開いた1-2塁間を狙うとか、送りバントをするとかそういう当たり前に行うプレーや次のプレーの正解の選択肢が、スペインのサッカーにはあるんだろうと感じ、それがサッカーの原理原則であり、サッカーってこうするものっていうのを知っているんだと気づかされました。
そして、指導の仕方も違います。
声をかける観点も声のかけ方も違います。
日本での声掛けとは根本的に違い、
スペインって、そっち側に声かけるんだ。
でも、よくよく考えたら・・・・確かにそうだよね。
っていうのに気づかされます。
に続く