日本とスペインの育成年代の違いを書いていきます。
先に言っておきますが、スペインにも「おいおい」っていう指導者は、少なからずいます。
怒る指導者も叫ぶ指導者もいます。
でも、私が見てきた中では、少なかったです。
試合での指導者は、ほとんど静観で「ムイビエン!(とてもいいよ!)」と褒めたり、選手の失敗や成功の経験を見守っています。
それはなぜか?
というのは、練習を見れば分かります。
スペインの練習は、ほとんどが試合の為に練習していて、練習したことは週末の試合で
その状況が出てきます。※チーム戦術もありますが、育成年代は個人戦術の割合がかなり大きいです。指示などは、ハーフタイムや日本で言う飲水タイムなどで行います。
そして、その状況で個人がしっかりと自立して判断できているかどうかを見守っています。しっかりと認知して、適切なアクションが取れていれば、成功しようが失敗しようが関係ないのです。
勝ちにもこだわっているが、育成の上にその勝利があります。
選手個人が勝つための最善のプレーを判断して選択することで勝利を目指します。
それはボールを持った状況だけではなく個人戦術としてもです。
特に日本とスペインとの大きな差を感じるのはこの部分です。
ボールを持っていない時の立ち位置の優先順位と体の向き、攻守のアクション。
日本人の方が持っている技術的にはJリーガーの方が高いとは思いますけどね。
日本の選手にリーガが難しいと言われるのはここの部分ですね。
もちろんスペイン人もJリーグは難しいです。
それは、育成年代から経験してきたサッカーの景色が全然違うからです。
へ続く