違いは何かというと
トレーニングは、可逆性で
プラクティスは、不可逆性となります。
可逆性というのは、継続性を失った場合に元に戻ることを意味します。
不可逆性は、継続性を失っても効果をほとんど失わないことを意味します。
例えて言うと、
- 継続的に筋トレを行うことで筋力を維持しますが、筋トレをやめると筋力は低下し元に戻ります。
- 不可逆性は、水泳や自転車等、習得後は半永久的に効果を失わないものです。
指導者としては、トレーニングとプラクティスの違いと意味を理解し管理した方が良いです。
なんだそんなことかと思うかもしれませんが、育成年代選手の将来に必要な技術の習得とアスリートとしてのフィジカルレベルが向上するメニューを作るので、絶対に棲み分けが必要なんです。
僕がスクールのレポートを書く時に「トレーニングレポート」とか「今回のトレーニング」と書いていると思いますが、スペインメソッドやサッカーに必要な脳への刺激を考えたプラクティスを内包したトレーニングとなっているからです。
トレーニングの原則や代謝原理を土台として、運動強度レベルに合ったプラクティスを選択するようにしております。
例えば、
2時間のトレーニング内容は、座学から5分くらいのフィジカル系のアップで脈拍を80~100程度まで一旦上げてからメインの練習に入っていきます。
- セッション1では、ベーシックトレーニングレベルで脈拍110~130くらいを狙いながらインターバルやセットレストを入れながら徐々に脈拍を上げていきます。
- セッション2で脈拍140~160くらいを目指して、インターバルやセットレストで十分に休憩を取りながらインテンシティを意識的に上げていき、脈拍をさらに上げていきます。
- セッション3では、今回はオーバーロードレベル(脈拍180前後)まで上げ、ごく短い時間でパワーの出力を最大限に引き出すトレーニングにしました。
僕は常にストップウォッチを見ながらトレーニングしてますが、その理由は、トレーニング強度とトレーニング時間、インターバルとセットレストを管理し、選手のパフォーマンスレベル(インテンシティ)と疲労をコントロールするためです。
そして、そのトレーニング強度に適したプラクティスがあるので、それらを管理してメニューを構築しております。
こうすることで、より効率的にプラクティスすることができ、
トレーニングによりフィジカルへの刺激を更に高めることができます。