Crecer FA(クレセールフットボールアカデミー)

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

指導論④3つの指導形態とその特性と機能

指導形態は、大きく分けて3つにあります。

①個別指導

②一斉指導

③集団指導

今回は、それぞれの指導形態について書いていきます。

 

 

①個別指導

集団の指導をする中で学習者には必ず個人差が存在します。その個人差は、性差や身体能力、技術レベル、意欲、精神活動など様々なものがある。その個人差をそのまま放置することは集団機能の低下やその当人にとっても望ましい環境ではありません。

指導者は、集団の中にある個人差をなるべく早く見つけ出し解決策を考えなければならない。その解決策は、個人差をなくすことばかりではなく、その差を活用することや個人差を伸ばすことなど、個別の学習者に対して最適な指導を展開することが大切です。
個別指導の形態は2つあります。

 

個別指導(個人指導型)

一つの学習時間を使い1対1で指導を行います。
集団の中でそのような指導はできませんが、集団外で個別に指導者を雇い個人差に対して指導を行うパーソナルトレーニングなどが該当します。

 

個別指導(同時進行型)

一つの学習時間の中で、複数の個人差に適宜個別に指導していきます。
個人指導型とは違い、集団の中での個人差に対して短時間で的確に指導していくことで個人差をポジティブに解決していきます。単に個人指導型を複数人に対して行っているだけですが、集団の中で適宜指導を受けれるので、集団外での個人指導型よりも指導時間が短いながらも集団との差をリアルタイムに実感できるので効率が良い。

 

 

 

②一斉指導

一斉指導は、多数の学習者全体を一括りにして指導していきます。多数の学習者に同じ内容を周知することができる便利な指導形態です。
この一斉指導にも2つあります。

 

一斉指導(最大公約数指導型)

個人差に関係なく集団全体に同じ内容を周知していきます。初見となる学習や学習時間のテーマなど全体に周知しておくべきこと一般論や原理原則などすべてに共通することを形骸的に指導するのに適しています。

 

一斉指導(能力別指導型)

一斉指導能力別指導型を展開するためには、能力別の均一集団を作って指導することが一般的です。
その枠組みは、身体能力での括りの他に、技術レベルや戦術レベルでの括りなどその主たる目的によって学習者の均一集団は変わってきます。また、その時点で揃えたとしてもその後の進捗状況によって誤差が生じたりしますので、状況をよく観察することが大切になります。

 

 

 

③集団指導

集団指導は、集団の特性を機能させる指導方法で、メンバーに指導者も加え相互間の機能を活かす指導です。
集団指導も2つあります。

 

集団指導(集団ダイナミクス指導型)

集団に所属しているメンバーと指導者が個々に相互作用を果たし、メンバー同士の集団特性機能をうまく引き出す指導方法です。クラスやチーム、サークルの全体的なディスカッションであり、指導者は、目的を提示し、方向性を示し、メンバー全体が目的に対して、それぞれ意見交換や対話する中でより良い目標を設定ができるように促していきます。そして、集団内での個人差をより理解し合い、活用し、より能率的にインプットとアウトプットを行い、学習内容に対して理解を深めていきます。

 

集団指導(小集団指導型)

集団の人数が多い場合は、集団ダイナミクス指導では、意見交換や対話、指導者の働きかけが不十分となり学習者の積極性が損なわれてしまいます。そうした場合は、3~6人くらいの小集団を形成し、小集団と指導者での相互作用を機能させることで効率が上がります。
小集団全体に目的を提示し、それぞれの小集団に方向性の幅を持たせることで、考察や理解の仕方の違いやその目的に対しての目標設定の差を活用し、小集団同士の意見交換や対話を働きかけます。学習者の主体性、積極性を第一に指導を展開していきます。