Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

息子 土曜日トレマで決意

土曜日には、県内の強豪高校2年生といつもトレマして下さる高校3年生と2試合ありました。

なかなかの気温の中2試合は、かなりしんどかったと思います。

 

1週間の練習にて

さて、先週の試合で息子のインサイドハーフがかなり良かったので、この1週間の練習で息子はインサイドハーフに入ることがあったそうです。その練習でモヤモヤしていました。

 

息子は、

「言ってることは分かるけど、チームとしてやってることがよく分からん。」と話してくれました。

攻撃時に相手のダブルボランチに対してそのラインを超えて立ってピン留めしろって話があって、

「それは分かるんよ。そこは前進のサポートになるし、そうすることで相手のセンターバックサイドバックが、ピン留めされるから、サイドハーフが落ちても相手のサイドバックがついていけなくなるから、一人浮いた状態になる。」

 

と、チームとしての立ち位置に対しての理解をしましたが、

「そこからのチームの行動がなんでそうするのか分からん。俺がそこに立ってサイドバックをピン留めしてるのに、チームは、相手バックの裏に蹴ってサイドハーフを走らせるんよ。俺ピン留めの意味なくない?というか、ピン留めにならんくない?」

と。

確かに。と思いました。

 

その他にもモヤモヤしていることがあり、

「他にもバックのラインでボールを回す時に相手と数的同数で、サリーダ デ ソナして、助けないかなきゃいけない場面で、前進のサポートの立ち位置にいるとボールが循環しづらいから、継続の位置に落ちてサポートしに行くと怒られるんよ。『前のライン間に立て、落ちるなっ』て。・・・ボール回らんくない?ディフェンスラインしんどいと思わん?」

 

質問をしつつ話を聞くと、息子の個人戦術と集団プレー戦術の判断基準は、しっかりと整理されていて、チームのやるべきことと、チーム戦術が上手くいっていないときの個人の判断は、私から言うことはなかったです。

 

 

ただ息子には、

「まぁトレーニングだし、チーム戦術としてやりたい事があるんじゃないかな?基本的にはチーム戦術優先だから、とりあえず、やってみたら?話を聞く限り息子が、理解できているのは分かったから、チームとしての役割をこなしてやってみよう」

と言う練習からの流れがありました。

 

 

土曜日のトレマで怒られる

そして、思った通り息子はインサイドハーフで出ていました。

どんな感じに仕上がったのか気になっていましたが・・・まぁ話を聞いた通り機能していない(笑)

まぁ聞いた話からすると機能しないよな。とは思っていましたが。

 

まず、息子は、練習どおりに前進のサポート位置に立ち相手のサイドバックをピン留めしに行きました。

なるほど。味方のサイドハーフは、落ちればフリーになりそう。

 

しかし、まず裏を狙う指示が飛びつつ、数的優位なのにバタバタするディフェンスラインが監督に怒られ始め(笑)

指示通り裏に蹴れば相手ボールになり攻撃され、相手の方がフィジカルが高いので、個人では勝てず、ゴールを脅かされまくり、失点に次ぐ失点を重ね、少しのミスでも怒られる状況になり、正常な判断ができていない感じでしたね。

全体的にも技術的ミスや判断ミスが有れば、容赦なく怒られていました。

選手のメンタルはダダ下がりになり、プレー自体も消極的になり、悪循環に突入。

 

息子はというと、チームのやるべき事を全うしておりました。

すると、息子も怒られ始める(笑)

 

「お前なんで落ちてサポートしないの?もっと周りを見て判断しろ」みたいな事を言われておりました。

 

この時の息子はきっと

(ここにおれいうたやん。落ちてサポートしたら怒っとったのに)

と思ったに違いない(笑)

いや、実際には言っておりませんが、練習の時の話を聞いていたので、そう思っただろうなと(笑)

 

そこからは、何をしても怒られるフィーバータイムに突入。

インサイドハーフにボールが出て来ることもほとんどありませんでしたが、ボールが来た時の判断的には悪くなく前進出来るプレーでしっかりとこなしていたと思いますが、どのプレーも怒られておりました。

 

その後、選手交代が何人かあり、息子は、インサイドハーフから定位置の右サイドに。

基本的には、ゴールに迫れる場面は、息子のカットインからのスルーパスかファーへのアーリーしかなかったですね。

その場面もパスがオフサイドだったり、ズレたり、引っかかったりすると怒られていましたね。

 

相手を脅かし相手からも称賛されたシーン

後半は、左サイドに移った息子にボールが入り、息子の縦にダイアゴナルに走ったトップに出すふりして

 

ズバッとカットインし、

逆サイドのデスマルケしてきた選手の足元にぶつけるような速い味方の勢いを活かすパスを出したシーン

 

このシーンは、相手の選手も監督さんも「マジかっ」「ヤバっ」と、相手の保護者もどよめいたシーンがありました。

 

息子は、「速いパスじゃないとディフェンスに追いつかれるし、トップが勝ってる状態で足元につけてあげて、2タッチ目でシュートできるように、速くて滑るようなパスで、止めやすいようにバックスピンをかけるように意識した」と言ってました。

これは、息子を含めた前線の3人の息がぴったり合ったシーンでした。

が、

そのパスは無情にもそのトップの足先を掠めて通過してしまいました。

3人のトップスピードとパススピードでのプレーは淀みがなくとても綺麗でした。

横で見ていた向こうの保護者からもこの試合で1番良いシーンだという声が聞こえてきたくらいでした。

そんなシーンでも息子は、デコイに走ったトップを使わなかったことで監督に怒られていましたね(笑)

相手の保護者が「それはかわいそう。」「あのプレーで怒られるのか」と言ってました。

でもね。

息子は、デコイに走ったトップにライン際の縦パスを出しても、トップの選手の体の向きは外向きになるし、ゴールから遠くなるし、選択肢も少ないし、相手の方がフィジカルも高いから、絶対に詰まって終わる。カットインからの流れは相手ディフェンスが間に合わない状況を作れてたからパスラインかパススピードが合えば絶対に1点だった。

俺の判断が正しい。俺の技術不足なだけ。

と断言していました。

私からは、受ける前の立ち位置や解決行動に色んな工夫が見れて、しかも、ディフェンスを完全に崩してゴールに迫れたシーンだから、とても良いと思ったよ。と伝えておきました。

 

試合を通して

チームとして、何点入れられたか分からない程、惨敗でした。

その中でも息子にボールが来た時の判断とプレーは、最終ラインとの勝負だったのでパスが通らなかったりはありましたが、判断ミスでのボールロストはなく、相手のやってきたことに対する解決行動でしっかりと前進できていました。そういう意味では、ここ最近の攻撃の対人勝率は、9割を超えてると思います。

チーム内の純粋な1対1は、Bチームの選手を含めても下から数えた方が早い程弱いですが。試合の1対1は、やっぱり違うなと感じますね。

 

息子としては、チーム戦術は優先だけど、どうせ怒られるなら、認知してチーム戦術を捨てるべきと判断した時は、個人戦術と集団プレー戦術で自分が良いと思ったアクションで怒られるようにする。決意していました。