Crecer FA(クレセールフットボールアカデミー)

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

知っておくべき3つのエネルギー代謝とその持続時間、乳酸や疲労について

 

筋収縮とエネルギーの関係

エネルギー源ATP(アデノシン三リン酸)

ATP(アデノシン三リン酸)が、ADP(アデノシン二リン酸)リン酸に分かれるときにエネルギーを獲得することができ、そのエネルギーで筋収縮(筋肉を収縮)させることができる。

 

筋収縮のメカニズム

筋収縮は、神経回路を飛ばして説明しますが、脳からの指令は脊髄を通って筋小胞体に伝わります。筋小胞体は指令を受けると興奮状態になりCa2+(カルシウムイオン)放出し筋細胞内のCa2+濃度を上昇させることで、筋収縮が起こります。

ATPの分解によるエネルギーは、そのカルシウムイオンを運ぶときにに使います。

Ca2+(カルシウムイオン)が筋小胞体から出て、筋細胞内に入ることで収縮し、Ca2+(カルシウムイオン)が筋小胞体に戻ることで弛緩する。

 

ATP生成のメカニズム

有酸素代謝

ミトコンドリア内で行われる。主に脂肪酸がエネルギー元ですが、肪酸、グルコースアミノ酸はアセチルCoAに代謝され、クエン酸回路→>呼吸鎖を経てATPを産生。

この過程は酸素が必要なので、有酸素生代謝と言います。

 

解糖系

糖は、緊急時に消費されるものです。急に体を動かしたり運動強度を上げたりすると有酸素代謝ではまかなえなくなり、解糖してATPを産生します。

筋内に貯蔵されている糖質(炭水化物)、すなわちグリコ―ゲンは、まず解糖しピルビン酸に分解されます。分解されたピルビン酸はミトコンドリア内で酸素を消費しATPにつくりかえます。

ミトコンドリアの反応可能量は安定していますが、急激な運動で過剰に反応した場合、すなわちエネルギー需要が高まった状態では、解糖量を調整せずに多量に垂流してしまう性質があります。それにより、ミトコンドリアの反応可能量を超えてしまったピルビン酸は、安定物質の乳酸へとつくりかえられます。

ミトコンドリアの反応可能量のことを乳酸生閾値(ニュウサンセイイキチ)といいます。この乳酸生閾値のレベルが高いほどピルビン酸を処理する力が強いと言え、持久力のある選手と言えます。

乳酸生閾値内では、主に遅筋繊維を使用するが、乳酸生閾値を超えると速筋繊維を使用します。

遅筋繊維に比べ速筋繊維はミトコンドリアの量が少なく、グリコーゲンが多いので、解糖量が多く、処理しきれないピルビン酸が乳酸に変わる量が多くなります。

グリコーゲンをピルビン酸へと分解し、そして乳酸へと還元される一連の反応経路を解糖系と呼び、この時に発生するエネルギーがATPの産生に用いられる。

この経路によって30~60秒程度の最大限の筋収縮が可能と言われております(乳酸系と呼ばれることもある)。

溢れたピルビン酸が乳酸に還元されると、血中乳酸濃度が高くなり、乳酸は血管内を通り体を循環し、ミトコンドリアを多く含む遅筋繊維や心筋、脳にエネルギー源として取り込まれ使用されます。

また乳酸は、筋肉を酸性状態にし、筋内のカリウムの漏出を防ぐ効果もあります。

 

ATP-CP系

ATPは筋中にごくわずかしか貯蔵されておらず、大きな力を生み出すとすぐに枯渇してしまいます。そこで、ATPの消費が激しい器官にはATPを再合成する機能が備わっています。それがATP-CP系です。筋内のクレアチンリン酸と結合し、CP(クレアチンリン酸)となり、ADP(アデノシン二リン酸)リン酸を与えることでATP再合成する働きを担っています。しかしながら、クレアチンの貯蔵量も限られており、ATP-CP系の持続時間は8~10秒程度であると言われています。

尚、このATP-CP系の代謝経路は、酸素を必要としない嫌気的代謝である。

 

疲労の原因

疲労とは、筋収縮ができなくなる状態であり、その原因は一つということはなく様々な原因が重なりおこるものです。

 

・ATPからエネルギーを得るとリン酸が蓄積していきます。このリン酸が、筋収縮に必要なCa2+(カルシウムイオン)と結合してしまい、その結果Ca2+(カルシウムイオン)の働きが悪くなり筋収縮がしにくくなる。

・グリコーゲンが枯渇し、エネルギーが供給できず筋収縮ができない。

・強度の高い運動を継続すると筋内のカリウムと筋外のナトリウムのバランスが悪くなり、筋収縮の反応が悪くなる。

・脱水による血液濃度の上昇と血液循環の低下により、酸素とミネラルの供給量が低下し、有酸素代謝機能の低下やミネラルのバランスが崩れたりして筋収縮ができなかったり反応が低下したりします。