2場面4局面13のプレーシチュエーション
アクチュアルプレーイングタイムでのサッカーを構成するセットプレー以外の要素のことです。
2場面
サッカーは、大き2場面に分かれていて攻撃と守備が入れ替わりながら進行していきます。
4局面
攻撃と守備の2場面は4局面に分かれています。
攻撃
- 組織攻撃
- ポジティブトランジション(守備から攻撃への切替)
守備
- 組織守備
- ネガティブトランジション(攻撃から守備への切替)
となります。
13のプレーシチュエーション
その4局面は、さらに13のプレーシチュエーションへと細分化されていきます。
組織攻撃
ポジティブトランジション
- カウンター
- 攻撃の再構築
組織守備
ネガティブトランジション
- リトリート
- プレス
- プレス&リトリート
セットプレーを除いて、これらの循環でサッカーが構成されています。
13のプレーシチュエーション概要
それぞれのプレーシチュエーションを簡単な説明していきます。
4つの組織攻撃
サリーダ デ バロン
サリーダデバロンは、「ボールの出口」という意味になります。
基本的には、この「ボールの出口」を使って、DZ(ディフェンシブゾーン)からMZ(ミドルゾーン)へボールを前進させる。または、ディフェンスのファーストラインをスペラール(ライン超え)することを意味します。
大前提として、ディフェンスラインを1人多くする必要があり、GIF画のように攻撃チームのディフェンスラインが1人多い4×3(個人戦術単位では2×1が3つ)の状態から、ボールを動かすことで相手もアクションを起こします。
その時にできるサリーダ デ バロン(ボールの出口)をチームで共有し、チームとしてそこから前進することが基本となります。
プログレシオン
「前進」という意味を持ちます。
MZ(ミドルゾーン)からAZ(アタッキングゾーン)へボールを前進させること。または、相手のミドルラインをスペラール(ライン越え)すること。
特にサリーダ デ バロンから前進した場合は、数的優位になりやすく前進しやすくなります。
GIF画のようにファーストラインをスペラール(ライン越え)した状態でボールを貰うことができれば、安定時となり、攻撃のオプションが多く優位な状態で相手のミドルラインと勝負することができます。
このプログレシオンでもスペラールした状態で突破できれば、勝負しやすい状況でアタッキングゾーンへ侵入できます。
フィナリサシオン
言うまでもなく「フィニッシュ」です。
アタッキングゾーンへ侵入したら、ゴールへ向かってプレーします。
ここでは、サリーダデバロンやプログレシオンとは違うプレー原則で解決行動をする必要があります。
フエゴディレクト
直訳すると「ダイレクトプレー」です。
が、1タッチプレーのことではなく、ディフェンスラインからゴールへ直結するプレーのことを意味します。
簡単に言うと、ディフェンシブゾーンからアタッキングゾーンへのロングボールです。
2つのポジティブトランジション
コントラ アタケ(カウンター)
守備時に相手ボールを奪った瞬間の相手の守備陣形が整う前に攻撃をすること。
このカウンターには、ファーストブレイクとセカンダリーブレイクがある。
イニシアル オルガニサシオン オフェンシーバ(再構築)
カウンターが成立せず、相手の守備陣形が整った場合に、組織攻撃へと移る事。
3つのネガティブトランジション
レプレガール(リトリート)
ボールを奪われた瞬間にいち早く自陣に後退すること。
プレシオナル(プレス)
ボールを奪われた瞬間にボールに一番近い選手が連続的にプレスをかけ、いち早くボールを回収しようとすること。
プレシオナル イ レプレガール
ボールを奪われた瞬間にボールに一番近い選手が一人だけプレスに行き、他の選手は自陣に後退すること。