この間の土曜日に県リーグ1部首位との試合がありました。
自チームは2位ですが、逆転の可能性はないわけではないですが、すでに勝ち点でほぼ届かないので、厳しいですね。
リベンジマッチ
前期の対戦
前期は0-1と負け。内容も相手のサッカーに付き合いロングボール主体となり自チームの良さは出ませんでした。
息子はサイドでしたが、ほとんどボールも来ず終わった試合でしたね。
前日ミーティング
そんな相手ですが、後期でリベンジしたい自チームは、前日のミーティングで「しっかり繋いでいこう」と話したようです。
システムのかみ合わせ
試合当日、最近の息子はISH(インサイドハーフ)での出場だったので、繋ぐのであれば重要なポジションとなります。
が、試合の立ち上がりからロングボール。
まぁ立ち上がりで落ち着くまではそうなるかなくらいでしたが、結構ロングボールの時間は長かったですね。
で、少し落ち着いてから繋ごうとすると、繋ぐことができません。
自チームの問題点である個人戦術の欠如が浮き彫りになった試合でした。
自チーム 4-1-4-1
相手チーム 4-4-2
このシステムのかみ合わせで重要なのは、まさに中盤の数的優位を活かせるかどうか。
CB(センターバック)と相手のFW(フォワード)は2対2で同数。
中盤は3対2で数的優位。それにサイドが入ると5対4で、そこのラインをどうやって活かすかにかかっていますが、相手のスライドによって、全然機能しないんですよね。
つまり相手の中盤4人のスライドで自チームの中盤5人を守られるという状態です。
まぁそもそもこのビルドアップはサリーダデバロンと個人戦術と集団プレー戦術の仕組みを理解していれば、繋ぐチームは、ロングボールを蹴らなくても立ち上がりから繋ぐことができます。
ビルドアップのオプション
3ライン
アンカーがCBの間に落ちて、CBの数的同数を解消し3対2でラインを突破することを目指す。
ローテーション
ISHが、緊急時によりサリーダデソナ(自分のゾーンを出る)して、CBとSBの間に落ちてアシンメトリーに3対2を作る。同SBに前進のサポートを取らせて、SH(サイドハーフ)にラインの間を取らせる。
逆ローテーション
ISHがミドルラインより前進のサポートの位置的優位を取り、SBが継続のサポートで緊急時側に入り、SHがサリーダデソナによりミドルラインまで落ちてサリーダデバロンとなる。
他にもそのままのシステムで立ち位置(継続と前進のサポート)とボールの運び方、パススピードとコントロールオリエンタード(体の向き)で外す方法もあります。
が、これに関しては、相手を認知する技術と立ち位置をかなり理解をする必要があります。個人戦術と集団プレー戦術を理解し日頃のトレーニングで常に意識しないとできないと思います。
そして、それらを理解したうえでボールホルダーは最善の技術アクションを判断しなければで成立しません。
まぁそれは置いといて。
指導者の声掛けと選択
相手の4-4-2の守備に対して、ビルドアップができなくなった自チームの指導者の選択は、フエゴディレクト(ロングボール)でした。
結局、息子に対しての指示も「落ちるな。前のライン間でポジションを取れ」ということでした。
こういうこと。
集団プレー戦術でいうとライン間のバランスとラインのバランスが、崩れた状態を作りました。
しきりに裏へ裏へと指示。もちろんこれも一つの戦術ですし、前線の選手に質的優位があるなら、これで大丈夫だと思いますが、残念ながら、息子を含め、自チームの両サイド、インサイドハーフは、フィジカルはもう一つなんです。FWの選手はフィジカルあるんですけどね。流石にそれでロングボールに頼るのは、相手にボールを渡すだけになるのでモヤモヤしましたね。
息子の継続のサポート
息子としては、逆サイドにボールが行ったときにアンカーがかなりボールに寄るので、ボールが戻ってきたときにSBへの継続のサポートからラインのバランスを崩して、アンカーに渡したかったようですが、サイドバックへの継続のサポートを仕掛けると、かなり怒られていました。
これ。
息子の継続のサポートいらないんじゃないか?と思うかもしれませんが、そうなるとサイドバックは結構強いボールを蹴らないといけないのでアンカーが1タッチで縦パスを入れるのは難しくなるのと、そもそも継続のサポートで相手のラインバランスを崩さないとラインの間が開かないので、縦パスが通りにくくなる。
で、また息子が1発目にファーストタッチをミスして、相手に奪われたのもあり、これをやろうとすると落ちるなと言われていましたね。
まぁミスして指導者に悪い印象与えたら仕方ないよね。ということで、この部分に関しては後日自主練しときました(笑)
後半には、主導的にローテーション使った場面もあったりしました。この時には、しっかりと最終ラインまで前進できていましたね。
成功すると「落ちるな」とは言われません(笑)
でも多くは守備の貢献が大きかったですね。攻撃は、そこまでの貢献はなかったです。
CrecerFA的には?
まずは、間違いなく3ラインでの組み立て判断を答えを言わないように導きます。
というか、最低限それは判断できるようにトレーニングしていますので、きっと言わなくても大原則はできると信じています。
その他のローテーションなどのオプションについても考えてもらえるように導きます。
もっと言うと、慣れたら、システムの相手の中盤4人のスライドが間に合わないようなスピードでの展開で立ち位置とボールの運び方だけで突破できるようにも導いていきたいですね。
そして、それらの選択肢を持たせた上でフエゴディレクトを選択する判断もありだと思っています。
選手がミスをしてもやりたかったことを理解して、どうすれば次に成功するのか前向きな言葉をかけていきたいですね。
失敗したり上手くいかないことに対して、否定したり逆のことを言うだけの指導者が結構いますが、それは選手が判断したことを否定するだけなので進歩しません。しっかりと導いてあげたいですね。
基本的な個人戦術と集団プレー戦術なので、小学生年代で収めておきたいことですね。
中学生年代では、チーム戦術やグループ戦術も入ってきますし、ポジション専門の戦術も入ってきます。
ボールテクニックも必要ですが、じゃあボール持っていない時は休憩なのかというとそうでもありません。
ボールを持っていない時には、準備時間であり、必要な技術がたくさんありますので、それらを習得する必要がありますね。
プレーモデル的に貫きたかったポゼッション
リスクがあるし、ロングボールの指示になるのも理解はできるが。
チームのプレーモデルは、ポゼッションからの前進なので、これくらいでロングボールの選択肢を第1優先にするのは、勿体ない気がしましたね。
せっかくポゼッションが難しい相手に出会えたので、育成年代的には、解決策を授けてチャレンジしてほしかったと感じました。
特にボールを1回持ってから周りを見る癖があるので、スライドが間に合ってしまうところくらいは、解消してほしかったです。
結果
コーナーから1点。カウンターだったかな?から1点。バックのクリアミスから1失点。
何はともあれ2-1で見事勝利を収めました。
ただ、まぁ次やって必ず勝てるかというと、そうでもないです。
何故なら自分たちのプレーモデルで取った点がないからです。
こうした勝利に関しては、手放しで喜ぶことはできず、反省することがあるので、しっかりと修正してほしいですね。
攻守において課題がかなりあった試合で、息子にも反省点が多くあり、
帰りの車でチームの問題を大原則、個人戦術、集団プレー戦術の判断基準を元に、謎解き問題のようにして考えてもらいました。
場面場面でやるべきアクションは違いますし、判断基準をしっかりと認知し適切なアクションが選択できるように整理整頓してもらいました。
やっぱり忘れていることもあり、定期的にスペインメソッドで考えてもらわないといけないなーと感じたリベンジマッチでした。