Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

世間とのズレを感じたアンケート。と事故、怪我についての僕の考え方

 

考え方のズレ

世間とのズレを感じたことを今日は書いていこうと思います。

Twitterにて、ちょこちょこ目にするアカウントさんが、こんな時どうしますか?

というアンケートがあり、それに参加した結果、僕は少数派だったのです(;´・ω・)

 

アンケートでビックリ

コーチがU12の選手と話し中に

低学年選手が、コケて、そのまま泣き出したそうです。

 

コーチは、その低学年に一瞬目をやり

「大丈夫。痛くない」

と伝えて、U12の選手たちへの話に戻り、

 

しばらくして、保護者の方が駆けつけて対応したようです。

 

で、このアンケートで、コーチ・ママさんの意見はどうしょう?

  1. すぐに助ける
  2. 放っておく
  3. その他

で分かれておりました。

 

そのコーチも放っておくというより、転んだ現場を見て、大丈夫そうだと思いつつ、一声かけておりますので、別段悪い対応という訳ではないです。

 

ただ私は、「え?指導者として、すぐに助ける一択じゃん。それ以外に何があるのだろう?」

と思って、すぐに助けるを選択しました。

すると、どうでしょう?

 

まさかの「放っておく」が6割以上でした。

 

「あー。世間は放っておくんだ。」

と少し驚きました。

 

何故、僕はすぐに助けるのか?

元々競泳の選手育成を担当しつつ、赤ちゃんから高齢者まで指導していましたので、事故についての対応は、資格試験や水上安全講習でビックリするくらい叩き込まれたのです。

 

事故があった場合、救助活動、2次事故防止、救急要請、搬送経路確保、心肺蘇生措置、処置対応、事故状況報告を行います。

これは、各施設によって規模によりガイドラインがあったりして異なりますが、僕がいたプールでは些細なことであっても現場スタッフが連携を取って対応し、全てのスタッフに引き継ぎ報告がありました。

鼻血とかであっても退水の規模は違えど、対応は同じです。

監視員に引き継げる時は、安全管理体制が取れる場合のみ、練習中断だけで退水せず引き継ぐ場合もありました。

 

そういう視点で考えていましたし、それは、今現在のサッカーでも同じような対応を心掛けています。

 

ただ陸上においては、その対応は過剰なのかもしれないと、今回感じましたね。

 

僕が指導者の場合だと恐らく

話し中のU12に選手に「ちょっと待ってて」と声をかけ、その転んで泣いてる子供に声をかけに行き、安全確保と状態の目視と触診します。

当番さんが駆けつけたなら、様子を伝えて引き継いで現場に戻ります。

その子の保護者にも大丈夫そうであれば「たぶん大丈夫だとは思いますが、僕は医者ではないので、様子を見てもらい何か違和感があったり、気づくことがあれば、迷わず病院で見てもらって下さい。」

と申し送りをします。

 

自分が指導者として立っている時間で起こった事の把握をしておきたいというのもありますし、できるだけ対応してあげたいというのもあります。

 

 

放っておく方の意見

  • 強くなって欲しい。
  • 泣かずに頑張って欲しい
  • 選手なので、コケてもすぐに立ち上がり、涙が出てもすぐに止めないとアウト。練習でも試合でも邪魔になる。

という感じ。

要は、選手に強くなって欲しいからって感じの意見でしたね。

 

しかし、僕は思うのです。

怪我や痛みって我慢するものなのだろうか?

我慢すれば強くなったと言えるのだろうか?

百歩譲って強くなったとして、その我慢した怪我は、積み重なっていかないのだろうか?

と。

この辺の感覚は、世間とズレていると知っています。

保護者の方とか色んな指導者と話すこともありますが、対応も含めて考え方が違うなと何度も思いましたから。

 

息子はどうだった?

我が家の息子は、痛いことは嫌いです。

それが弱いと捉えられる所以なのかもしれません。

 

そして、痛みについて我慢させたことはありません。

むしろ、我慢して試合に出たいと言ってきても、止めていました。

 

だから、今でも些細なことでも言ってきます。

僕も相談に乗ります。

「それくらい大丈夫」と、返したことはありません。

 

きっと、これだけ見れば、ほとんどの方が

 

過保護だな。

 

と、思う事でしょう。

 

でもね。

痛みを我慢されて、我慢してはいけない痛みを見逃す方が、嫌なのです。

息子が、「これが痛い」と気軽に言える状態を常に作ってやりたいのです。

 

子供が仮病を言っていたら?

仮病を言ってても良いです。

信じて観察、触診し、分からないのであれば、病院に連れていきます。

その結果、何もなければ、良かったと思うだけです。

 

「仮病なんか使って!」

と怒ることはないです。

 

仮病を使いたかった理由の方が気になります。

 

 

 

その結果、息子はどうなんだ?

仮病を言ってきたことはありません。

サッカーしてても、フィジカルコンタクトもします。

試合中に怪我をしても、「もうやらない」ということもないし、泣くこともない。

ビックリするような削られ方をされることもあったり、何なら服を引っ張られる際に物凄いひっかき傷を作ってくることもあるが、「まぁ普通。」と言う。

 

ただ怪我してきたり、痛い所や違和感があるところは、必ず報告してくれます。

擦り傷や打撲でも、きちんと治そうとしてくれます。

これは、過保護と言われても、将来の息子が大きな怪我をする可能性を低くするためにも必要なことなのです。

 

この間も吹っ飛んで

この間のTM(トレーニングマッチ)でも、50/50のルーズボールを競りに行って、全力で相手と味方と息子の3人が当たり、息子だけ身長くらい舞い上がって、1回転して落ちたことがありました。

 

幸い息子は、すぐに立ち上がり元気にプレーしていましたが、試合が終わってから、一応、確認しました。

特に腫れ上がることもなく大丈夫そうでしたし、息子も大丈夫だと言ってましたが、

「もし、少しでも違和感があったら、言うんで。一緒にきちんと治そう。しっかり治した方がええし。」

と、必ず面倒くさがらずに報告するように話します。

 

何故なら、遅効性の痛みがある場合は、その日の夜に痛みが出る場合もあるからです。

 

そういうことを見逃したくないですし、そういう少しの痛み抱えて、かばいながらプレーすることになると、他を痛める原因にもなりますし、そもそも体がゆがむことにもつながります。

そして、どんどん筋膜が癒着し、身体操作に制限がかかってきます。

 

それは、今は強いなと思いますが、将来大切な時に怪我ばかりをすることに繋がってきます。

 

僕は、そう思っているので、息子もそうですが、かかわった選手には、焦らずしっかりと治して、復帰してほしいと思っています。

そういう思いもあり、些細なことでも育成年代の事故については、しっかりと対応したいし、保護者の方々にも丁寧にお話ししたいです。

 

だから、世間とズレていても、対応を変えることはありません。