Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

息子のインサイドハーフでのポジショニング問題。CrecerFAの判断基準を基に考えてみよう

ズレたポジショニング

前に書いた息子の記事でインサイドハーフのポジショニングのズレに関して書きました。

 

それがいつからあったのかというと、6月のインサイドハーフの時からですね。

概ね間違っていなかったポジショニングですが、実はある一定のシチュエーションになると、個人戦術や集団プレー戦術の原理原則からすると、間違った判断のポジショニングをしていました。

 

 

チーム戦術が優先

ただまぁ一概にCrecerFAでやっているポジショニングの原理原則を当てはめていいかというとそうではなくて、チームのコンセプトやチーム戦術としての動きがあるので、そこまで口出しすることではないと思っていました。

 

が、だんだんインサイドハーフで出るのが多くなると、その場面でポジショニングというか個人戦術や集団プレー戦術の判断の間違いが多くなってきていたので、この間それをこの記事でも指摘しました。

 

 

実際の動画から問題を言及

上記の動画は6月のインサイドハーフでの2試合をまとめたものです。

と言っても1試合分の出場時間にも満たないですが。

 

さて、この動画を基に答えは言わないけど、問題の場所とヒントとなる言葉を交えて、指摘していきます。

これを読んでいるスクール生がいましたら、是非、当スクールで行っているプレー原則を基に考えてみて下さい。

 

 

 

まず、冒頭の部分は、間違ってはいないけど、実は、チームをより機能させようと思うと、ポジションをとるグリッドが違ったりします。

ここのポジショニングは、結構意見が分かれます。

僕は、この緊急時側の前進のサポートではなく、チームを機能させるためのポジショニングを好みます。

息子には、一応、先々週にポジショニングの話をしたときに伝えました。

 

ボールを受けた時のプレーにも言及すると、ボールの置き所やプレースピードは、当然の判断だったと思いますが、その後の動きは、改善が必要です。

観る人によっては、数的優位を作る悪くない動きだと思うかもしれませんが、集団プレー戦術を考えると良くないです。

この辺は、スクール生には、伝えている選手といない選手がいますが、集団プレー戦術の原則を考えてみて下さい。

 

今回伝えたい問題のシーン

さて、息子の今の一番の問題は、20秒からのシチュエーション。

ここからのポジショニングが、個人戦術や集団プレー戦術からすると間違っています。

この間違いは、多くの選手がやっていることです。

ジュニアユースの時には、このポジショニングを取ることはなかったんですが、ウイングをするようになったためか、このポジショニングを取るようになってしまいました。

これは、集団プレー戦術的にも個人戦術的にも判断が間違っていると言われるアクションです。

だから、僕としてはものすごく違和感があります(笑)

ただチーム戦術としてこうしていくというのであれば話は違いますので、口出しはしてこなかったんですが、7月になるとちょっとしたポジショニングのズレが多くなってきているので、一度息子と話をしたんです。

 

当スクール生にも話をしていますが、この場面のサイドバックがボールを持ったシーンで、サイドバックの周囲だけを見れば数的同数なので、緊急時にみえますが、そもそも自チームの最終ラインは、数的優位だという事を前提に判断基準を考えてみて下さい。

 

すると、何がおかしいか分かってくると思います。

サイドバックにボールが入る時のインサイドハーフにいる息子の攻撃のアクションは、4つあります。

 

  1. アンプリトゥ
  2. プロフンディダ
  3. デスマルケ
  4. ペルムータ・オフェンシーバ

 

息子がとった行動は、何でしょう?

そして、取るべき行動は何でしょう?

 

 

第2問として、正しい行動をとった時にサポートの判断が出てきます。

そのサポートは、4つ。

 

  1. 前進のサポート
  2. 継続のサポート
  3. 三人目のサポート
  4. 緊急時のサポート

 

どのサポートになるでしょう?

 

 

似た場面での少し難しい行動

さて、同じような他のシチュエーションで、ちょっと難しい場面も紹介していきます。

実は、1分52秒からのシーンは、息子のインサイドハーフとして、ちょっと難しい判断の立ち位置になります。

 

これは、前述と同じようなサイドバックにボールが入るシーンです。

ここでは、インサイドハーフの息子は周囲を認知し立ち止まっています。

本来であれば、取るべきアクションは、アンプリトゥですが、そのアンプリトゥすべき継続側のグリッドにボランチが入ってきています。

という事は、そのグリッドには2人入ってしまいますのでポジションが被ってしまいます。

でも、緊急時のボール側にデスマルケで寄るのも違いますので、どこにでも動ける基準点に立ち止まっているのは、とても判断が良かったと思います。

これは孫子の兵法でいう四路五動の止ですね。

 

そして、使うべきグリッドに入ってきたボランチにボールが入った時に、しっかりとアンプリトゥをとって2対1を作ったのは、ちょっとイレギュラーな三人目のサポートです。

なんとも分かりにくい地味なプレーですが、これを見た時ちょっと感動しました(笑)

その後のボールアクションは、通常、同サイドのウイングにボールを渡します。

そんなシーンは何度も観てきました。

しかし、この時は、逆のサイドバックまでサイドチェンジを行っていましたね。

この辺の選択肢は僕も想定外でしたし、まったく思いもよりませんでした。

これが良いプレーだったかどうかはさておき。

おそらく、ほとんどの人がその選択肢は見てなかったのではないかと思います。

 

ボールアクションの判断は置いといて、当スクールでも実際にやっているアクションが表現されているのが判ると思います。

 

 

理解してイメージを作る事が大切

そんなこんなで、個人戦術と集団プレー戦術を考えての間違ったポジショニングに言及してみました。

答えは分かるでしょうか?

 

この間、息子にも7月にやった違う試合を基に、判断基準と選択するべき行動、サポートの判断を伝えていきました。

 

息子は、それを聞いた上で、次の日の試合で、出場はしませんでしたが、ユースAのインサイドハーフに入った選手のアクションをひたすら見ていたそうです。

 

で、実際にそのアクションを取った時に起こった現象もしっかりと理解し、自分のポジショニングのイメージに落とし込めたと言ってました。