Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

親は子供に関わった方が良い?関わらない方が良い?

 

低年齢化が進んでいるアスリート

幼少期からスポーツに力を入れて、サッカーでいうとジュニア年代でも大人顔負けの技術を身につけている選手が、多くいます。

多くの人が天才だと言いますが、そうではなく。

その子供たちが多くの時間を使って練習し努力した結果です。

その裏には、良くも悪くも親のサポートが必ずあります。

 

 

 

親は子供に関わらない方が良い?

そうした現在の低年齢アスリートたちの育成に、親のサポートの話題が散見されます。

何かというと、育成年代のアスリートに親は関わらない方が良い。

 

これには理由があって、自立させて自分で考えて行動できるアスリートになった方が良い。

というものです。

 

自立は、僕も賛成です。

確かに自立して、考えて行動できるのは、大人ならばやって当然できる行動ですし、アスリートは、プロになれば個人事業主になるので、そうした行動を取れるようになった方が良いと思っています。

それに1人で考えて行動できるというのは、メンタルの強さにも関わってきます。(これについては、違う記事で書こうと思っています。)

 

 

育成年代の関わり方

では、育成年代は、もうコーチだけに任せて、親は関わらない方が良いのか?

というと、僕は違うと思っています。

もちろんこれは、関わらない方が良いと考えている人を否定するものではありません。

ただ僕が勉強してきた中で、子どもの育成は親が関わった方が、良いと思っているだけです。

後々、論文などで、子どもの育成は関わらない方が良いと統計などが出たなら、意見は変えますが。

 

現在の僕は、100%関わった方が良いと思っています。

 

 

 

 

何故関わるのか

子どもの育成では、今も色々と研究されているとは思いますが、親のサポートや関りというのは、子どもの育成に良くも悪くも物凄く効果があるからです。

これは、1990年代に出ている研究論文で発表されています。

 

 

声がけで違う子どもの成長

子供達に①簡単なテスト→②難しいテスト→③簡単なテストの3回に分けてテストを行います。

子供達は3つのグループに分けて、

①テストの点数を誉める。

②努力した事を誉める。

③何も言わない。

の声がけをします。

 

すると、2回目の難しいテストで、①と③の子供達は、すぐに諦めてしまいますが、②の子供達は、最後まで諦めずに解こうとしました。

そして、最後のテストでは、②の子供達だけテストの点数が上がったのです。

つまり、声がけで、子どもたちの成長が違ってくるのです。

褒めても褒め方が違えば、成長の仕方が違うのが分かります。

 

 

子供に関わるために

1番身近にいるのは親です。

その親が、子供にどんな声がけをするかで、成長の度合いが違うと分かると、どうしますか?

 

僕は子供に積極的に関わろうと思いました。

どんな言葉が成長につながるのか?

どんな事をすれば、成長するのか?

 

僕は、息子に関わるために色々と勉強しています。

今では、幼少期に良い関り方や良い言葉がけが出来ていなかったことに後悔があります。

幼少期の息子の時間は、もう戻ってこないので、今からもやれることはやっていけたらと思っています。

 

 

 

育成とは

技術を鍛えることだけではない。

教えて、考えさせて、知識と経験を増やすことだと思っています。

 

サッカーの技術をひたすら練習するのは、育成の中の一つであり、それのみに特化するのは、後々につながっていきません。

 

やはり、最終的には、1人で考えて行動できるようにならないといけませんので。

 

 

指導要領での一般原則

親の関わり方の段階として、指導要領の一般原則が、1番しっくりきます。

 

  1. 一斉指導で、一般的な原理原則を学び
  2. 個人指導で、個人に合わせた長所短所の育成を行い
  3. 最終的には、集団指導で啓発活動へと移ります。

 

育成年代の親でも関わり方の段階を考えて行くべきだと思っています。

 

  1. 教える。
  2. 子供に合わせた関わり方をする。
  3. 今までの知識、経験から1人でできる事を増やしていく。

 

これは、技術のことだけではありません。

社会的な知識も含めて、育成していかなければいけません。

 

 

サッカー選手の例

例えば、サッカー選手を例にすると。

技術はサッカー選手になるための一つの要素でしかありません。

フィジカル面の事も知るべきだし、栄養学も知った方が良いでしょう。

スパイクやボール、レガース、ユニフォームなどの物品やそれらの知識、そして、作る人たちのことも知っておくべきです。

 

また、サッカー選手である事で何故お金をもらえるのか。

そのお金は、どう回っているのか。

 

こうしたサッカー全体の社会構造や関わる職業を知識として知り、関わっていく事が育成となります。

 

サッカーを基盤とした総合学習

 

子供達は、アスリートという職業を媒体に総合学習で、社会を知る事が大切です。

 

それをできるのは、関わっている大人だけです。

親、チームの指導者、そして、学校も同じですね。

ただ知識を詰め込めば良いわけではなく、何のためにその知識を蓄え、練習し、努力しているのかを理解する事。

サッカーを通じて、1人の自立した大人になる事が育成だと思ってます。

 

大人の役割として、親も指導者もどちらがどうとかではなく、子供の親として、子供の指導者として、それぞれの立場で、子供の成長を促していく事が大切だと思います。

 

 

 

まとめ

親として、子供に関わることが、成長に繋がると知ると、やっぱり関わりたくなります。

でも、その関わり方を間違えると、子供の成長に悪影響になります。

親として、子供にどんな言葉をかければ良いのか。どんな関わり方をすればいいのか。

勉強することが大切です。

 

保護者の皆さん。

どうすれば良いのか迷う時があると思いますが、親として、子供が前向きに頑張っていけるように、将来に繋がるようにサポート頑張っていきましょう。