進路に悩んでいる選手保護者の方々へ
CrecerFAの当スクールに通っている、選手、保護者の方々もジュニアユースやユースへの進路に悩むことがあると思います。
先々週のスクールの時にメンタルマネジメントの観点から進路の決定の仕方について簡単にお話しさせていただきました。
今回のブログは、その進路の決定後の息子の進路について、確認と調整、修正した内容を書いていきますので、参考にしていただけたらと思います。
進路決定について
恐らく当スクールに通っている選手で、僕に進路の相談をして下さった選手、保護者の方々は、聞いたことがあると思いますが、最終的な目標を定めて、それを達成するための必要なキーファクターを調べてから、それに見合った進路を逆算して、決めていく方法をご提示したことがあると思います。
息子が最終目標とその後のセカンドキャリアについて計画を立てたのは、小学5年生の時です。
親子でその目標を達成するために必要なことを調べるのに要した時間は、正確には覚えていませんが3~4ヵ月くらいは、掛かったと思います。
細かいことを合わせると、6ヶ月くらいかもしれません。
進路過程の調整と修正
決まった最終目標への進路過程は、不変的なものではありません。
時が経てば、状況も変わりますし、親子で経験する事柄によって見えてくるものもあったり、考え方の変化もあります。
ですので、定期的に進路のことについては、調整や修正が必要になりますし、大きく変更することだってあります。
小学5年生の時に計画した進路のことで、高校生の時に「自分が言ったことだから最後までやり通せ!」なんてことはないです。
僕たち親子は、進路について、年に1~3回程度、ゆっくり話す時間を作っています。
それは、節目だったり、息子の変化に気づいた時だったり、色々タイミングを見て機会を作ります。
息子の状態によって多い時は、もっと機会を作っている時もあります。
どう調整、修正していくのか?
今回、息子にまず聞いたのは、
「どう?サッカー人生での最終的な目標は、今現状どう考えてる?変更ある?」
ってことでした。
きっぱりと「変更ない」とのことでした。
そろそろ色々と周りのことが見えてきて就職の事とか進学の事とかも出てくるので、意見が変わっても何ら驚きませんが、まったく変わっていないことに驚きました(笑)
もちろん、僕としては、嬉しいことですし、計画通りにやれることをやっていけたらと思っています。
到達点までになっておくべきレベルとの比較
主観的に最高到達点と比較して、自身の課題と成長していくべきことの整理整頓をしていきました。
ここに僕の主観は入れません。
あくまでも息子の主観を大切にし、必要だと思うことを書き出していきます。
その為に、僕がしたことは、質問して細かく認識させていく事。
「現状ポジティブに成長している部分は?」
「どうしてそう思う?」
「現状の環境や練習(チームと自主)を維持するだけで大丈夫か?」
「現状ネガティブで改善していく部分は?」
「その課題は、どうしてそう思う?」
「成長するためには何が必要?」
「どんなことをしていく?」
「人間の体で必要だと思うことは?」
「どこが作用すると思う?」
等など、息子の言葉に理解を示しながら、反論はせず、めちゃくちゃ細かく質問していきます。
息子はそれに対して、より深く思考し、分からなければ調べたり意見を求めてきて、理解を深めて将来の自分になるために現状をフィードバックしていきます。
ユースでの三年間の活動をより良いものへ
前述のことを繰り返していく事で、高校三年間のサッカーの方向性は、ほぼほぼ理解できます。
息子としては、戦術アクションと認知についてはほぼほぼポジティブな要素としてとらえていました。
一方で、前々から話している、フィジカルと技術部分の課題は、ネガティブな要素として認識しているそうです。
この辺の課題や改善も質問することで、どうしたら良いのかを考えますし、分からないことや疑問に思うことを調べるようになります。
そして、高校三年間の活動で、一番高い到達点と低い到達点の認識を持つことも必要です。
より高い到達点を意識していきます。
しかし、一番低い到達点だから最終目標には行けないのかというとそうでもないので、ユースでの活動の良し悪しは、大きく人生に関与していないというのも息子は理解しています。
その際の進路の分岐点や目標に行くためのフローチャートも書き出すことが大切です。
セカンドキャリアのアップデート
さて、今回は、サッカーについての最終目標の変更はありませんでしたと書きましたが、実は、その後のセカンドキャリアについては変更がありました。
もう変更したので、今まで考えていたセカンドキャリアの事を書きますが、僕がやっているスクールを母体にチームを作ることと指導者への道を考えていました。
ですので、リーガに行き、そのまま指導者のライセンスや海外移籍の代理人になるための資格などの話もしていました。
今回、息子が興味を持った仕事は、まだ書きませんが、セカンドキャリアとしての進路過程を大きく変更することにしました。
僕としては、残念な気持ちもありますが、息子自身が経験してきたことで社会に貢献したいという気持ちを持っている息子を誇らしく思いました。
進路過程の変更
さて、もともと息子は、ユースの活動が終わってから、海外クラブへの挑戦や国内でのサッカー活動を考えていましたが、ここへきて息子のサッカー人生の最終目標とセカンドキャリアを両方満たせる道を探すこととなりました。
その時に追加で必要なことが、いくつかの国家資格であり、大学もしくは専門学校の卒業をする必要が出てきました。
息子には
「大学と専門は、サッカーが終わってからも挑戦できるし、現役でやる道もある。」
という事を前提に話し、どうしたいかを聞きました。
できたら現役で、という意向もあり、取り急ぎ簡単に現状できうる選択肢を書き出しました。
書き出していると、今まで見えていなかった選択肢も追加され、こういう道もあるんやな。と、息子と驚きました。
ただ、現状の息子の学力は、びっくりするほど低いので、大学のセンター試験の現状やら、長男の大学受験の経験を話をしました。
大学の進路については、
一般入試であれば、勉強をものすごく頑張るか。
推薦なら、評定は必要となります。
僕自身の大学受験と長男の時の大学受験しか経験がないですし、現在の受験環境がどんなものなのか皆目見当もつきませんので、この選択肢を考えるのならもっともっと調べる必要がありますね。
息子もやりたい仕事の為に必要な大学を調べ、サッカー部の有無や在籍リーグのカテゴリなども検討したり、それ以外の方法や考えをまとめていました。
が、大学に関しては希望に沿うような環境は、まだ見つけれていません。
専門学校は、多種多様なので、この辺は、追々サッカーの状況を踏まえながら調べていこうと思っています。
サッカーの状況によっては、地域もそうですが、日中だったり夜間だったりが変わってきたり、その頃には違う方法も出てくるかもしれませんので、色々と調べたり、より良い道を調べて準備しなければいけません。
まとめ
サッカーの最終目標に関しては、現状維持でしたが、セカンドキャリアについては、変更があり、それを踏まえた進路のフローチャートをアップデートしました。
今回、変更があったことで、実は更に進路の選択肢が広がったというのが、大きな収穫でした。
ただ高校を卒業して、すぐに海外に行きますっていう選択肢の可能性がかなり低くなったなと。
もちろん状況によっては、大学と専門の過程を後回しにすることもあると思いますが、現状は、国内での進路選択の可能性が高くなりました。
サッカー人生もセカンドキャリアも両方満たせる道があり、その選択肢は、色んな組み合わせができそうで、息子も自分の人生の進路過程を理解し、必要なことを考えていました。
それが、とても楽しそうで、前向きな表情がとても良かったです。
代理人の方や経験者の方にもお話を伺いながら、より良い進路選択にしていけたら良いなと思っています。
次に進路の調整をするときは、いつかは分かりませんが、もっともっと社会を知ることが必要とも思っているので、その辺の社会経験も何かしら考えようと思っています。
今、社会に触れあっているのは、トップチームの試合運営とプライベートでの遊びくらいなので。
息子のサッカーとやりたい仕事ができるようにサポートしていけたらと思います。
僕の仕事やスクールの事は保険程度に準備しておこうかとも考えていますけどね。