Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

息子のチームが機能していないので、CrecerFAの判断基準を使ってスカウティングする

日曜日にいつもの高校生とトレマがあったのですが、いつもは勝てているのに0-2で敗戦。

最近、チームとしても上手くいっておらず、息子も絶不調。

息子は、本当にヤバいくらいポンコツになってます(´・ω・`)

 

 

チームとしての問題

最近の戦績は、J下部①に1-9敗戦、J下部②0-8敗戦、高校生0-2敗戦と守備も攻撃もボロボロです。

何が上手くいっていないか?をスカウティングする必要があるので、確認することを整理していく。

 

4つの優位性

サッカーを優位に進めるために必要なこと

  • 質的優位
  • 数的優位
  • 位置的優位
  • 社会的優位

試合において、優位性をどう活かしていくかを考える必要があります。

 

質的優位

まず初めに、選手を比較として質的優位があるかどうかを整理する必要があります。

最近の3試合において、選手の質は、間違いなく負けていました。

それはフィジカル的にも技術的にも個人戦術的にも個人が持っているものは、負けていますので、どの試合も質的優位で戦っていくことは、建設的ではありませんでした。

質的優位を前面に押し出して戦おうとすれば、どこの個人も勝てていないのだから、相手に試合の主導権を渡して、点を取ってくださいと言っているようなものです。

 

数的優位

J下部②は息子は休みましたので知りませんが、J下部①も高校生も数的優位の場所はありましたが、ここも上手く使えていませんでした。

J下部①に至っては、開始1分で息子がCB2人が相手の2トップと同数になっているのに気付き「数的同数になってるから、(アンカーが)降りて3対2を作って」と言っていましたが、アンカーが「もう少し様子を見る」と言って、降りず、指導者も「裏へ蹴れ!」「ドリブルで剥がせ!」とバック陣に蹴るかドリブルで剥がすかを伝えていました。

アンカーは、降りることができなくなり、蹴れば数的優位を飛ばし、ドリブルすれば数的同数なので奪われることに。

そんな感じで数的優位を上手く機能させることができていませんでした。

 

位置的優位

そんな感じなので、位置的優位なんてありませんね。

 

社会的優位

相性の良いというか、同じ学校のお友達でボールを共有する場面が多いです。

ただそれが優位に試合を進めることができているかというとそうでもないですね。

 

優位性の改善が必要

現在の息子のチームは、質的優位が取れるチームにはそこそこチームが機能しますが、質的優位が取れない時はその他の優位性がない状態なので、試合を優位に進めることはなく、相手の攻撃が多い状況ですね。

数的優位と位置的優位を活かせる状態を作ることが大切です。

 

プレーシチュエーションで機能していないところをまず改善する

高校生との試合では、センターバックが数的優位でした。

この場合サリーダデバロン(ボールの出口)から前進しやすい状況ですが、何故かプレスにかかる事案が発生。

誰がボールの出口か分からず、後ろでゆっくりボールをつなぐので、ボールの出口からドリブルで前進ができず、中盤は数的同数の中で、継続のサポートとなり、後ろ向きでボールを受ける状態になっていました。

この状態。

しかもアンカーまでこっちに寄ってくるので、サイドチェンジで展開できない状態でした。

つまり、はまった状態に陥り、攻撃のオプションが限定されて前進できず、質的優位もないためボールを奪われる状態でした。

結局、ここを解決しないとチームは良い状態にはなりません。

 

 

CrecerFAの判断基準で数的優位と位置的優位を作る

この状態は、数的同数に陥っているので緊急時となります。

ですので、誰かが緊急時のサポートを行わなければなりません。

では誰が緊急時のサポートをするのか?

それは、3人目のサポートに対してプレーしやすい選手となります。

3人目のサポートの判断基準は、パスコースが切られている選手となります。

 

つまり、この場合

3人目のサポートは、左センターバックとなり、

サイドバックか右インサイドハーフが緊急時のサポートとなります。

現実的な距離感からいうと右インサイドハーフが緊急時のサポートを行うのが妥当かと思います。


緊急時と3人目のサポートを使い、サリーダデバロン(ボールの出口)からファーストラインを超えてプログレシオン(ミドルゾーンの前進)に入ると数的優位で前進することができます。

また、この時に左サイドバックが可能な限りに侵入(前進のサポート)を行うことで位置的優位を得ることができます。

しっかりとこうした回避行動をとり、数的優位と位置的優位を得ることで試合を優位に進めることができます。

 

アンカーが邪魔

上のGIF画を見てもらえばわかると思いますが、ディフェンスラインに数的有利がある場合、アンカーは、あまり動き過ぎても邪魔になるだけなんです。

キーパーを含めると3対1の状況なので、安定時となりボールから離れたサポートが必要となります。

こうすることで、攻撃のオプションが増えて、プログレシオンを優位に進めることができます。

 

まとめ

優位性と各プレーシチュエーションのどこが問題になっているのかを分析し、原理原則を当てはめてみることで、基礎の解決方法が分かってきます。

それは、だいたいポジショニングの問題である事が多いです。

で、結局それを紐解いていくと、認知と判断基準がズレてるんですよね。

前進するごとに攻撃のオプションが減っていくような前進の仕方は、ゴールまで行きにくいので、しっかりとボールホルダーへオプションを作りながらラインを超えていってほしいです。

数的優位と位置的優位を作ることで、例え質的優位が無くてもゴールに迫ることができます。

息子のポンコツ具合は、また書いていきます。