Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

何故、判断系の練習を積み重ねるのか?

 

当アカデミーのトレーニング構成

当アカデミーのトレーニングは、個人戦術に特化したトレーニングメニューとなっております。

技術系のトレーニングは、ほぼやりません。

身体操作や脳、神経系に対してのトレーニングは、少し行います。

 

レーニングの構成

  • 2場面4局面13のプレーシチュエーションの選択
  • 4つの優位性を考慮
  • 個人戦術の攻守の6つのアクションのコントロール
  • 集団プレー戦術の7つのアクションのコントロール
  • 4つのサポートのコントロール
  • 技術アクションのコントロール

これらを基に起こしたい現象をコントロールして、修得したいコンセプトのトレーニングを構築していきます。

その日のトレーニングは、セッション3~4行いますが、コンセプトは一貫しています。

 

レーニングの強度は、大体の脈拍をイメージし、負荷と休憩を設定します。

 

その日のトレーニングコンセプトの最大効果を得られるように考えています。

 

 

何故、技術系を特化しないのか?

まず、初めに伝えたいのは、ボールを扱う技術は必要です。

日本の良いところは、ボールを扱う技術力が高いところですし、アジリティなどのフィジカルも高いです。

ここが日本のストロングポイントであるのは、間違いないです。

 

それ故に、そういうチームやスクールは、多くあります。

技術系でも様々な差別化がされている状況は、日本のサッカーをより良くしているとも考えています。

 

その一方で、戦術レベルは、チーム戦術こそ大きく進歩していますが、実は、個人が判断する個人戦術のレベルは、世界からするとかなり低いです。

 

ゲームの構造の理解や立ち位置、体の向き、ピッチの使い方。

様々なことを個人で視て判断することが多いのが、サッカーです。

 

しかし、認知して、物事を記憶し、視た内容の無駄を整理して、プレーの選択肢を整頓して、優先順位を考えて、決断を下しているようでは、遅いです。

そして、脳活動により多くのエネルギーを消費します。

 

※↓認知から決断行動までのプロセスはこちら↓

crecerfa.hatenablog.jp

 

つまり、認知したら、考えなくても答えが出るようにすることが、プレースピードにもつながりますし、エネルギーの消費軽減にもつながります。

 

僕の理想は、戦術(チーム、グループ、個人、集団プレー)の判断が的確にでき、技術の高い選手が出てくることです。

 

 

判断の難しさは、より細かいところを明確に総合的に判断するところ

例えば、継続のサポートなのか、緊急時のサポートなのかというのは、かなり判断が迷う所だったりします。

 

この2つのプレーにも明確な判断基準が存在するのにです。

何故か判断に迷ったり、間違えたりするわけです。

 

何故間違えるのか?

この2つのプレーには、判断の境目があります。

その境目が、しっかりと棲み分けができていないと、グレーゾーンとなり、判断が重なってしまうことがあります。

 

同じような場面なのに

同じような場面、似たような場面でも、継続のサポートが正解だったり、緊急時のサポートが正解だったりします。

 

緊急時のサポートが正解なのに、間違えて継続のサポートを選択してしまう時がある。

逆もまたあります。

常に正解を判断できるかどうかってものすごく大きいのです。

 

ビルドアップで嵌るチームは、そもそもの立ち位置が悪いという原因もありますが、しっかりとオーガナイズされているチームでも、その判断の棲み分けができていないことで捕まることが多いんですよね。

 

そして、それが分かったとしても、プレースピードが遅くて、ディフェンスが間に合ってしまっている場面をよく見ます。

 

 

 

解決行動のプレースピードを上げたい

判断が的確にできるという事と、解決行動のプレースピードを同時に上げていく事が必要と考えています。

 

どうしたら考えなくても的確に判断できるようになるのか?

それは、考えなくても的確な答えが出るようになるまで、その判断基準を意識しながらプレーし、同じような場面を何度も何度も経験し、判断の棲み分けを明確にすることが大切なのです。

 

より明確にしていくには、一つの判断基準だけではできません。

複数ある判断基準を整理整頓し、総合的な判断を下すことが大切になります。

 

これが明確になると、技術的なミス以外でボールを失うことはなくなります。

 

例えば、ボールホルダーの状況1つでも、安定時か緊急時かという判断があります。

ボールに対して、プレスが掛かっているか掛かっていないかというシンプルな基準ですが、実は、ボールにプレスが掛かっていても安定時の場合もあります。

 

数的優位で逃げ道がある場合なんかは安定時と判断します。

でも、数的優位でもパスコースを切られてしまうと緊急時になります。

 

これらを認知して、総合的に安定時か緊急時かを判断することが、大切になりますし、これをいちいち思考しているようでは、プレーが遅くなります。

他にも認知すべきことがたくさんありますからね。

 

まとめ

ジュニア年代の選手たちが、的確な解決行動を選択できるようにするために僕は、判断系の練習を積み重ねています。

本当にこれが正しいかどうかは、分かりませんが、僕の理想は、戦術的にも技術的にも的確で正確な選手が育ってほしいと思っています。

的確な判断をし、適切な解決アクションを決断行動し、正しい技術選択を習得する事。

 

後は、その技術の正確性、解決行動後の技術アクションの幅は、他の技術系チームやスクールにお任せです(笑)

 

判断系とか技術系とかどちらが正しいとかではなく、どちらも大切。

育成年代の将来に向けて、指導していきたいです。