Crecer FA

岡山県瀬戸内市で活動しているスペインメソッドサッカースクール

視覚情報処理と認知力を高めるために

前回の続き

crecerfa.hatenablog.jp

視覚から情報を取り入れた後の視覚情報処理から書いていきます。

これに関しては、脳の視覚経路の話になり、私も正確に勉強しているわけではないので、端折って書いていきます。

情報の処理は、特に時間と空間の処理が必要となります。

 

 

 

物体と方向性を認識する視覚経路

動体視力や眼球運動、瞬間視や周辺視で入力された情報は、腹側視覚経路で、物の形状や色彩、質感、特徴などの要素が認識処理され、背側視覚経路で、運動の方向性や進行方向における放射状の視覚ベクトル(オプティックフロー)を認識処理されます。

 

両眼視差による空間と時間の情報

両眼視差から腹側視覚経路で細かく3次元的に形状を認識し、背側視覚経路ではおおまかな空間や奥行き、物体のベクトル、時間経過による速度等、3次元的な情報の経過を処理します。

 

一時記憶と推理

それらの視覚情報は、海馬前頭葉へと伝えられます。

海馬一時記憶の場所とも呼ばれ、新しいものを記憶する場所です。前頭葉は、人の運動、言語、感情をつかさどる器官です。

これらの一時保存された情報を下に推理し、解決行動へと至ります。

ただし、海馬にとどまる情報は、数秒から1分ほどの短い記憶でその蓄積できる量も少ないです。

 

認知力を高めるために

さて、入力してから情報処理する流れは大まかに書くとそんな感じです。

では、その入力する情報量を増やすにはどうしたらよいのか?

増える情報量をどうしたら良いのかを書いていきます。

 

情報を入力する量を増やす為に

眼球運動の向上を行う事で動体視力も自ずと向上します。

瞬間視、周辺視の機能向上を行う事で首を振った一瞬の景色とその中心から周辺の多くの情報を得ることができます。

眼球運動と瞬間視、周辺視に関しては、目のストレッチを行うことで、機能が向上致します。

現在、目のストレッチで息子がやっているのは、オーソドックスなものを4つ6秒やっています。毎日やろうって感じではなく週に1~3回くらいで軽く取り組んでいます。

  1. 目の高さに人差し指を肩幅大くらい開いて、左右交互に視認します。
  2. 目の高さから上下に人差し指を30センチくらい開いて、上下交互に視認します。
  3. 目の高さで人差し指を鼻から10㎝先と肘が伸びるくらい先の奥行きを作って、遠近交互に視認します。
  4. 両目でまっすぐ前を見ながら、手のひらを目の高さに合わせて、ゆっくり後ろに腕を開いていき、見えなくなるまで開きます。見えなくなったところで指先を動かすことで両方同時に視認することができます。

1~3は、6秒間行い何往復できるか回数を数えます。

最初は、12往復くらいかな?息子は、今は3つとも20~22往復くらいです。すぐにできるようになったので、取り組んでみてください。

たぶん2週間もやればそれくらいはできるようになると思います。できるようになったら負荷が高くなるように工夫してみてください。

4は、周辺視に役立つストレッチです。

瞬間視については、首振りによる背後の確認や一瞬の目の動きによる認知で嫌というほどやっているので、その首振りや目の動きの中で物体の速度場を視認する能力が上がればより正確に認知できると考えて取り入れておりません。

もちろん、これから足りないと感じれば取り入れるつもりではいますが。

 

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思わぬ副産物

これらを取り組むことで眼球の動きが早くなり動体視力も上がってきます。そして、認知量を増やす為にやっていたことなのですが、副次的効果としてボールコントロールが良くなった気がします。

 

まとめ

視覚で得た情報は、形状や、ベクトル、時間と速度など3次元的に認識処理されて海馬と前頭葉に送られます。

情報量が多くなればなるほど記憶する量が増え、思考する時間が長くなります。

記憶から不必要なものを整理し、必要な情報を整頓することで、思考は明確になり的確な推理できるようになります。

次回は、視覚情報の整理整頓について書いていきます。

 

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