土曜日の試合は、リーグ戦前半最後の試合でした。
チームとしては、当然全勝を狙っていましたし、選手たちもそのつもりで臨んだ試合だったと思います。
息子は、右ウイングとしてフル出場。
インサイドハーフや左ウイング、トップと比べるとプレーオプションが、あまり多くはないですが、課題としていることは、意識できていましたし、とてもよく頑張っていました。
さて、今回、いつもの場所で観戦していたら、おそらく対戦相手の保護者、そして、OBの子たちが近くに陣取っていました。
なんか申し訳ない気持ちもありつつ、自チームの動画班も近くにいたので構わずそのまま観戦。
ちょこちょこ対戦相手側の話が、耳に入ってきます(笑)
「今日であいつら引退やろ?」みたいな話もあり。
つまり、対戦相手は、リーグ前半戦最後だから、というより、引退する選手たち、要は、3年生達の最後の試合となる位置付けっぽくて、かなり士気が高かったです。
保護者の方々の応援も団結していました。
そして、スタメンがピッチに出てきた時に、
「あれ?〇〇でてない?後半に温存?」
みたいな話もあり、対戦相手の意図的な戦術があるんだろうと感じ、とりあえず、前半に得点しておきたいなーと。
相手は、現在リーグ3位と上位対決でしたし、前節でブロックを固めた相手に得点が遠かったので、相手の戦術がハマれば、苦しい展開になるかもしれないなーと。
前半開始から息子達は、チームのアイデンティティを表現して、多くの決定機を作っていました。
しかし、ことごとくシュートは、入らず。
息子も決定機を作りましたし、決定機を外しました。
チームとしては、入り方もゲームの作り方も良かったです。
ただ最後の詰めの正確性が低かった。
どれか一本でも入っていれば、ゲームはかなり楽なものになっていたかなと。
ただそれだけですが、それが後々苦しい展開を作るのがサッカー。
ピッチ内外の対戦相手もかなり盛り上がっていました。
ゲームプランとしては、おそらく対戦相手の思惑通りに進んでしまったということ。
前半途中、後半開始直後に相手は動いて選手交代で、強度を上げてきていたと思います。
そして、その後半直後の交代で入ってきた選手が、温存していた選手らしく、左ウイングに入りました。
「なんであいつトップじゃなくて左?」みたいな声もあったので、ゲームプランがあるんだろうとここでも感じました。
そして、それが的中すると簡単に得点が入るのもまたサッカー。
それほど精度が高かったわけではないボールが、ルーズにペナルティアーク付近に上げられ、それが相手左ウイングに入り、もちろん息子も警戒していましたので、自チームのバック1人と息子で前後で挟む形で守っていました。
が、息子のプレスバックを背中でブロックされ、バックをかわして見事なミドルシュートを決められてしまいました。
まぁ会場全体が物凄い歓声でした。
その後、チームは、冷静さを失い強引に行くことも多かったのですが、息子は、「落ち着け、大丈夫や!」と声をかけ、強引に前へ行こうとして、ボールロストしてしまう中、ボールを継続させるプレーで、チームを落ち着かせようとしました。
そして、落ち着きを取り戻したチームは、より強度の高いプレーでチームのプレーモデル、アイデンティティを表現し、多くの決定機を作りました。
ただやはり今日のチームは、最後の正確性が低く、それが最後まで尾を引き、なかなかゴールを奪えませんでした。
息子も後半の決定機を2度外す。
最後のシュート前までは、チームは、かなり良かったと思います。
もちろん技術的なミスで、上手くいかないこともありましたが、それは、仕方ないことなので。
結局、裏へのパス処理を相手が判断ミスをし、1点を返すだけに留まり、1-1のドロー。
とにかく対戦相手は、最初から最後まで、とても頑張っていましたし、雰囲気も良かったです。
ピッチ内外で対戦相手が勝ったかのような雰囲気でした。
観ている僕もとても良いゲームだったなーと感じました。
チームとしては、ゲームをかなり優勢に進め、決定機も申し分ないくらい作ったけど、結果はドロー。
息子達も全勝を目指していただけに、ピッチにふさぎ込む選手もいました。
おそらく多くの選手たちが、「あの時俺が決めていれば、守っていれば。」
という気持ちがあったのだろうと思いますが。
そういう意味では、息子は、決定機を何度も外し、失点に直接関係している立場なので、かなりメンタルにきてたと思います。
ただこのチームは、本当に良いチームだと再確認できました。
このような状況でもチームのプレーモデルをしっかりと表現していましたし、その中で解決策も取り続けていました。
何より、ゲーム中の選手同士の声かけが、思いやりがあり、チーム自体が勝利に向けて前向きに作用していました。
時間が迫る中の1点欲しい場面で、外しても、「〇〇!大丈夫や!」
冷静さを失いそうになった時でも、「落ち着け!自信を持って行こう!」
ピッチ内の選手達は、かなり不満や精神的なダメージもあったと思います。
苦しい時間だったと思います。
その中で、こうした前向きな言葉を出せる選手たちが凄いなーと感じました。
帰ってきた息子は、流石にメンタルに来てましたね(^_^;)
勝って当たり前と言われる中で、フル出場し、失点を目の前でし、決定機も外せばそうなるよね。
ただチームとしては、ドローでしたが、この試合だけで、とても成長したと思いますし、息子も技術的な課題は置いといて、それ以外の課題としている部分を解決し、チームに貢献できていたと思います。
チームとしても息子としても大いに成長できたリーグ戦前半最後の試合でしたし、良い経験を積むことができました。